4月19日~3日間の京都旅行。2日目は遠出もできるがどこに行こうか。
去年の夏は比叡山に行った。
今回は、大原に行ってみよう。仏像も拝めるようだし。
ルートや所要時間を確認し、一日の大まかなスケジュールを考えたところで、
大原の観光サイトを検索してみたら、
ちょうど三千院の秘仏・不動明王の開扉日初日だった。
何という偶然!
大原で決定。
当日は9時ごろに三千院に到着するために、早起き。
前日の体のこりをほぐすために朝風呂を利用してから、
ホテルの朝食会場へ。
残念ながら今回のホテルは、朝食代が1800円と高いわりに、
お味がよろしくなく、
お皿には高確率で汚れが残っていた。
それ以外は申し分ないので、次回は朝食を頼まず利用しよう。
さて、最寄りの地下鉄烏丸線五条駅で、
7:51発の国際会館行きに乗ればよいと思い込んでいたら、
実際には7:45発の予定だった。
51分発だと、バスへの乗り換えに余裕がなさそうなのだ。
バスは1時間に二本しかない。
しくじった。しかし後の祭り。仕方ない。
乗車して車内が空いてから、
国際会館駅ホームの階段の近くで下車できるように移動。
乗換検索サイトには、下車してからバス停まで7分、
バス待ち時間は0分とある。
降りて小走りで急ぐ。幸い駅構内の表示が分かりやすく、
表示通りに階段を上ると、目の前が大原方面行バス停だった。
歩いても多分7分はかからなかったな。
土曜日だが乗客は少ない。
1100円の地下鉄バス一日券を今日は駆使する。ホテルで購入。
片道650円。帰りに寄り道もするのでかなりお得なはず。
バスは山道にしては猛スピードに感じる。
でも時刻表通りにバス停を過ぎていくので、これがどうやら標準らしい。
正直少し怖い。
途中で比叡山に向かうケーブルカーの八瀬駅を通過。懐かしい。
8:40頃、大原バス停に到着。降りたのは数組。
目立つ表示がなく、どちらに行けばよいのか分からないが、
地図を見て、道路を横断して進む。上り坂。
舗装されてはいるが、普通の人なら少し息が切れるだろう。
私は鍛えているので、普通の人よりは速いペース。
ところどころにお土産屋さんがある。
三千院の向かいの山にある寂光院は、飛鳥の時代に作られたそうだが、
そんなに古くからこんなに深い山里に人が住んでいたのか。
呂川に沿ってくねくねと登っていく。これが参道ということか。
思いのほか三千院にすぐに着いた。
9時開門の10分前。読経が中から聞こえてくる。
門の横には遅めの桜。
待っている中の一人が階段を上ると、つられて周囲の人もみな上がっていく。
10数段程度上がったところに門がある。
頑丈な石垣に囲まれているのだ。
比叡山ふもとの近江坂本で見た石組みと同じく、
石組みを作る専門集団の穴太衆(あのうしゅう)の石工が作ったものだそうだ。
開門。並んで拝観券を購入し中へ。
秘仏はどこかと少し焦って、最初のお堂は足早に通り抜けてしまった。
靴を再び履いてお庭を進むと、古いお堂。
往生極楽院・阿弥陀堂だ。
舟底天井のぴったりサイズのお堂に阿弥陀三尊像が。
丈六の阿弥陀様は定朝様で、穏やかな気持ちになれる。
両脇の観音菩薩、勢至菩薩は、やや前傾した姿勢。美しい。
しばし正座し向かい合う。
1148年の設置。
よく見るとうっすら壁画が見えるが、
何が書かれているのかは薄暗いこともありほとんど分からない。
最近やっと仏像のことが分かるようになってきた。
阿弥陀如来は二十五菩薩を率いて往生した者をお迎えに来てくださる。
観音菩薩は往生者を運ぶ蓮台を持っている。
勢至菩薩は合掌し、頭上に宝瓶をつけている。
名残惜しいがこの後の予定を考えて出発。
有清園というお庭の中を進む。苔が見事。
上にいくと金色不動堂。
秘仏の不動明王を拝む。
来るまではなるべく節約しようなどと考えていたのに、
御朱印は特別公開の、紺紙に金色で書かれたものを求め、
延暦寺で見かけていた角大師の魔除けのお札も購入。
よいのだ。これで今年は最強だろう。
いつか秘仏の薬師瑠璃光如来も拝めるだろうか。
聚碧園というお庭も素晴らしい。
散策して堪能する。
杉の木が高くまっすぐで、歴史を感じさせる。
進路に沿って進むとまた阿弥陀堂の近くに戻ってきたので、
もう一度拝みに行く。
来られてよかった。
最後に円融蔵という小さな宝物館へ。
平等院鳳凰堂の宝物館と似たようなものを想像していたので、
入ってみたら小さくて拍子抜けしたが、
阿弥陀堂の内部の壁画が再現されていて美しい。
いくつかの展示があったが、
個人的には救世観音が推し。世の苦しみから救ってくださる観音様。
売店で阿弥陀様の御朱印もいただいて、三千院を後にした。
このあと、女一人大冒険へ向かう(笑)
to be continued...
***拝観所要時間 約1時間(ゆっくりペース)***